大切にしたいと思った相手と付き合ったはずが、なぜか毎日のように殴られたり、ブスだと言われたり、お金を要求されたり、やめてほしいと伝えても性行為をしてくる、それは、DVです。
今回は、そんな心理を見ていきたいと思います。
DV夫の心理
DVをしてくるのは、一体どんな心理が働くのでしょうか。
感情のコントロールやストレスの発散などが苦手で、ある日突然スイッチが入ってしまう人が多いようです。
・性格の裏表が激しい
・嫉妬深く束縛が強い
・自分の弱みを見せてくる
・自己中心的で思い込みが激しい
・自分の非を認めず他人のせいにする
上記のタイプの人がDVに発展しやすいようです。DVをする人は、大体が最初はとても優しく丁寧に自分を扱ってくれます。
ここからは、DVされていても好きだと思ってしまう被害者の心理もみていきましょう。
DVをする人は、優しいふりをして近づいてきます。そのため、優しいほうが本性であると信じ切ってしまうところにあるようです。DVをする人は、DV後に優しくしたり、誤ってきたりと感情の起伏が激しいようです。その優しくされた際に「いつかDVをやめて元の優しい人に戻ってくれる」と期待したり、母性本能が働いて「自分じゃないが一緒にいないとこの人は生きていけないかもしれない」と思ったりしてしまうケースがあるようです。
また、「自分にはこの人しかいないので、別れたら後悔するかもしれない」と不安になったり、彼氏に依存させられているため「別れたいのに別れるためにどうしたらいいのかわからない」という心理状態に陥ったりします。
今までの傾向から行くと、DVの改善は難しくエスカレートしていくことがほとんどのようです。なにごとも早期治療が大切となってきますが、DV加害者のなかにはDVをしている自覚が無い方も多いようです。そのため、精神科でDV治療を早期に受けさせるのが難しいかもしれません。
だからこそ、DVを受けている側の早めの判断も大切になってきます。大切な相手を加害者にしていかないためにも、自分はDVを受けているから相談することが必要だと思うことも相手を大切にすることの1つになるでしょう。
例えば、相手から暴力を振るわれた場合には暴行罪(刑法208条)や傷害罪(刑法204条)が成立する可能性がありますし、暴力や脅迫などによって強引に性交渉をされた場合には強制性交等罪(刑法177条)が成立する可能性があります。
DVはさまざまな犯罪に該当し得る行為であり、客観的に見ると異常な事態であるということを認識しましょう。
相手とできるだけ穏便に別れる方法
以下に、相手とできるだけ穏便に別れる方法を伝えますので、実践してみてください。
・電話やメールなどで「これから別のことに集中したいから、しばらく会わない」や、同棲している場合は、「両親の具合が悪いので、実家にしばらく帰る」などと少しずつ距離を測りましょう。
・あらかじめ周囲に事情の説明や相談をして、もし彼氏に何か聞かれても教えないように根回ししておくことも大切です。様々な方法を使って、自分の居場所を執拗に特定しようとしてくるのもDVをする人の特徴にも一致します。
・もし直接話し合う場合は、必ずオープンな場所で第三者を交えて行いましょう。
ファミレスや喫茶店などがいいですね。周囲の目があるので、殴る蹴るなどの行為には出にくいでしょう。
・別れた後は連絡先やSNSアカウントを変えて、絶対に連絡を取らないでください。
DVをする人とされる人が長期間一緒にいる場合、共依存になることもあります。共依存とは「お互いに依存し合う関係」のことです。
自覚がない場合も多く、共依存を完全に断ち切るには時間がかかり、断ち切るまでの間に相手から連絡が入ったりすると共依存が働いてしまい、冷静な判断ができなくなることもあり、またDVをする人をされる人の関係に戻ってしまいます。
・別れてからもしつこく連絡してきたり、勤務先や自宅の前などで待ち伏せしてきたりするのは、ストーカー行為にあたります。
そのような場合は、早めに警察や弁護士に相談しましょう。
また、メールの受信履歴や、通話の履歴、待ち伏せされたときやつきまとわれた際の写真や動画、ストーカー行為を記録したメモなどは、積極的に残しておきましょう。
もちろんできる範囲で大丈夫です。証拠収集する際には危険も伴いますので、自分の身体や心を優先してください。
ストーカー行為があったらと書きましたが、その前にも自分の身体や心に負担があるようであれば、110番しても大丈夫です。
110番することが大事になるようで気になるようでしたら、市の窓口に相談してみましょう。