離婚成立前に子どもを連れて別居は、有利?不利?

親権を決めていないのに、別居時に勝手に子供を連れていったり、別居後お互いの合意なく子供を連れ戻したりするケースも少なくありません。
ここでは、別居時に子供を連れて別居したケースと、別居後に子供を連れ去ったケースを分けて、親権獲得への影響をお伝えします。

ある日会社から帰ってきたら、妻と子がいない・・・

離婚について話し合っていたのに、ある日妻が子どもを連れて家を出て行ってしまった・・・というケースはよくある話です。
夫にしてみれば怒り心頭ですが、それまで主として子どもを監護してきた親(母親であることが多い)が子どもを連れて別居した、という場合は、親権の獲得に関しては母親側に有利になります。
親権は子どもの福祉を最も重視して考えて行きます。そのため、幼少期の子どもにとっては母親とのつながりが重視される傾向にあります。夫婦関係が破綻している、育児の協力が得られない、DVやモラハラなど別居がやむを得ない状態で、母親が子どもを連れて別居を始めた場合、母親の親権獲得にとって有利に働く場合が多いです。

別居後、別居先から子どもが連れ去られた場合

父親が行うケースが多いのですが、一度別居した後、母親の元から子供を連れ戻そうとすることがよくあります。子の連れ戻しの行為は原則として違法であり、親権者に不利に働きます。

また、連れ去り行為そのものが『未成年者略取罪』に問われる可能性もあります。

[刑法より](未成年者略取及び誘拐)

第二百二十四条 未成年者を略取し、又は誘拐した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。

[例]妻が子どもを連れて別居後、父親が連れ戻しに来た場合

父親が母親の別居先より子供を連れ戻した場合、母親がどれだけ父親に子どもを返すよう訴えても、返してもらえないことが多いです。しかし前述した通り、父親は「未成年者略取及び誘拐」に問われる場合もあります。
連れ戻された場合は早急に弁護士に相談しましょう。虐待の心配もあります。子どもの引渡の審判・審判前の保全処分の検討をしましょう。

まとめ

離婚が成立する前に、母親が子どもを連れて別居する場合、一般的に子どもが幼ければ母親に有利に働きます。
しかし逆に、別居先の母親の元より子供を連れ戻した場合は、「未成年者略取及び誘拐」に問われる場合もあります。
別居したり連れ戻したり、幼い子どもには耐えられないことです。子どもの幸せを第一に、親権について早期の解決をお勧めします。

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