児童虐待から子供を守るには

虐待から子供を守るためには、加害者から子供を遠ざけるしかありません。しかし、虐待が原因で家を離れようと考えても、虐待加害者は自らの行為を虐待だと思っていないケースも多く、虐待を認めさせるには明確な証拠が必要です。

最近、子どもへの虐待に関する痛ましい事件をテレビやインターネットでよく目にします。
そんなとき、「もし、自宅近くで子どもが虐待されていたらどうすればいいのだろう?」「児童虐待が行われていそうだけど、どうしていいか分からない」と考えたことはありませんか?

今回の記事では、児童虐待についてその対処法などについて紹介します

児童虐待に気づいたときはまずは相談窓口へ通告する

児童虐待だと思ったら、まずどうすべきなのでしょうか?

児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない、と児童虐待防止法で定められています。

「本当に児童虐待なのか分からない」などと、通告には一定の躊躇いが伴います。
しかし、児童虐待防止法6条1項は「児童虐待を受けた児童」ではなく「児童虐待を受けたと思われる児童」と規定しています。
これは、本当に児童虐待なのか分からないけど、児童虐待である可能性も否定できないという程度でも通告していいですよ、ということです。

親として配偶者が行う虐待から子供を守るには

DV相談窓口に相談する
DVシェルターに避難する
一刻も早く離婚して避難する

DV相談窓口は内閣府男女共同参画局が運営している機関です。全国共通の電話番号#8008に問い合わせると、相談機関を案内するDV相談ナビサービスが実施されています。DV相談ナビに電話をすると、各都道府県の中核的な相談機関へ自動転送され、直接、相談ができます。そこでDVシェルター滞在の許可がもらえるように、現状の相談を行いましょう。

相談後にそのまま帰宅した際に、また虐待を受けてしまう恐れが高い場合には、シェルターによって一時保護を受けることができます。この場合、着の身着のままで保護を受けても問題がありません。

しかし、保護自体は一定期間と決まりがあるため、この期間を使って子供を虐待加害者から守りながら次の行動へ向けての準備を行いましょう。民間シェルターについてはこちらからご確認いただけます。

虐待を続けるパートナーと一緒にいても良いことはひとつもありません。一刻も早く離婚して避難しましょう。離婚がすぐに無理でも、実家に避難したり、別居などをして早急に「逃げる」という手段をとっていただくのが良いかと思います。

虐待を受けた子供にしてあげるべきこと

子供は虐待を受けると心身共に大きなダメージを受けます。その被害者の子供に対しては「治療」を行う必要があります。

・子供へのケアは絶対に行う
・トラウマの治療
・虐待者とその家族への治療
・周りの大人の協力は不可欠
・権利教育

まず、虐待の被害者である子供にしてあげるべきことは、安全で安心できる環境を用意することです。虐待の加害者と離れて施設などで生活したとしても、安心できません。なぜなら、虐待の被害にあった子供は無意識の内に虐待を招いてしまうような行動をとってしまうからです。

子供が信頼をベースとした安心と安全を感じるには時間がかかります。さらに虐待被害者の子供の年齢が高ければ高いほど、環境から受ける影響もありコントロールが難しくなります。子供は、生活環境から様々な影響を受けます。

可能な限り専門家のアドバイスをもらいながらケアするように努めましょう。なにより子供のペースに合わせて根気強く外との関わりが普通にできるように支援していかなければなりません。

虐待の被害を受けた子供は、普通に生活しているだけでは虐待で受けたトラウマが拭えない可能性があります。

このような場合、子供の精神安定度を考慮しながらですが、被害者自身が安心できる環境で虐待の場面を再演するなどし、どのような行動が正しいのかを学ぶことで、虐待被害を受けた当時の記憶や感情を咀嚼でき自分の中で消化することができます。

しかし、もちろんその過程では苦しかった記憶と向き合うため心理的痛みを受けてしまうことは避けられないでしょう。そのため、子供の様子を見ながら周りの大人が子供の成長を支えていかなければなりません。

虐待は子どもの権利を侵害する行為です。しかし、虐待被害者の子供はその事実を理解できていないケースがよくあります。権利侵害されることの感情やつらさを他者と共有すると、孤独な想いを抑えることもできます。

虐待の加害者が被害者の親であることは非常に多く、虐待があったとはいえ多くの面で子供にとって親は重要な存在です。虐待の加害者も実は十分な愛情を持って育てられていないことなど多くのトラウマを抱えているケースがよく見られます。

家族のあり方が虐待を引き起こした原因であることもよくあるため、虐待の被害者と加害者だけでなく家族まるごと治療を受けることが一番いいでしょう。

家族を構成する全ての人にとって、家族の思い出が少しでも改善する方向を目指すことが必要です。

虐待を早期に解決するためには子供の周りにいる大人が、虐待されているのかの判断がつかない子供に変わって気がついてあげることが重要です。「近所地域の大人」「教育機関に関わる大人」に分けてみていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

児童虐待は許される行為ではありません。特に幼い子供は誰かの助けがないと生きては行けないのです。もし子供の虐待が起こっている場合、一刻も早く専門機関などを頼り、生命の危機から逃れることを強くオススメします。

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