児童虐待が起こってしまう理由

子供の虐待は近年増加傾向にあり、子供への虐待のニュースを頻繁に目にします。

特にこのコロナ禍のなか、外出自粛要請が出ていた期間も多かった期間に、
全国の警察が児童虐待の恐れで児童相談所に通告した18歳未満の人数は10万6991人となり過去最多となっています。

虐待から子供を守るためには、加害者から子供を遠ざけるしかありません。
しかし、虐待が原因で家を離れようと考えても、虐待加害者は自らの行為を虐待だと思っていないケースや子どもを愛しているのに虐待してしまうケースも多く、虐待を認めさせるには明確な証拠が必要です。

今回の記事では、児童虐待の種類や原因について紹介します。

児童虐待の種類

子供への虐待は以下の4種類に分けることができます。

・身体的虐待
・心理的虐待
・性的虐待
・育児放棄

身体的虐待は、保護者が子供に対して殴る、蹴る、拘束するなど、暴行を与えることを指します。
その結果、子供は火傷・切り傷などを負い、ひどい場合は死に至ることもあります。

身体的虐待は身体に傷が残るものがほとんどであるため、周りの大人が気づきやすいのですが、普段洋服の下に隠れる部分にだけ暴行を加えるタイプもあるため注意が必要です。

心理的虐待は、身体的虐待と違い身体に外傷を負わせる暴力ではなく子供に心理的にダメージを与える行為を指します。つまり子供の心を殺してしまうような虐待なのです。
具体的には、言葉での脅し・兄弟間での差別・無視・子供に見せつけるように配偶者へDVを行うなどです。

性的虐待は性関係の強要、性的行為をみせる、ポルノなどの被写体にするなど、子どもに性的な刺激をあたえたり、性的行為をさせることです。
身近には起こるわけ無いと考えがちな性的虐待ですが、実際には乳幼児期から被害に遭う子供や、母など女性から被害を受ける男の子もいるのです。

育児放棄(ネグレクト)とは食事をあたえない、ひどく不潔なままにする、重い病気でも医者にみせない、学校に行かせないなどの養育の拒否や、子どもを放置したり、家族や第三者からの虐待を見すごすことです。

育児放棄は保護者の怠惰や養育意欲のなさによって引き起こされます。子供が生理的に必要な事柄に対して無頓着な親は子供を苦しめます。

虐待による将来への影響

大人でも、日々DVや精神的な叱責を受けていれば精神の安定を保つのは困難です。性犯罪に遭った大人の女性がトラウマで外出できなくなるといったケースは全く珍しくありません。
大人だとしてもそのダメージは壮絶なのに、そうした被害を、逃げ場がなくまだ人格形成がされていない子どもが受けたらどうでしょう。
大人以上に重大な影響を受け、その後の人生にわたって心身に大きな影響を与えかねません。

身体面の成長に影響
心の発達に影響
良い人間関係作りが苦手に
攻撃性を強く持つ

虐待は子供の身体面の成長に影響します。
食事を十分に与えられずに身体の発育が滞ると慢性的な体力・免疫力不足な子供になってしまい病気をしやすくなります。
また暴力による頭部の外傷は脳障害の原因となり運動機能や知的な発育が遅れる原因となります。

また、精神面、心の発達にも影響するでしょう・
身体面以上に厄介なのが心の面での影響です。虐待が止まった後に適切な治療を受けていない場合は、生涯にわたって心に大きな問題を抱え続けないといけなくなってしまう可能性があります。
虐待に限った話ではありませんが、幼少期に受けた非常に強いショックが、成長してからも心に傷を負わせる原因になってしまうことがあります。
虐待を突然思い出し苦しんだり、些細なことで怒りが爆発し暴力的になってしまったりしてしまうでしょう。

人は産まれてから数年の間に親から愛されながら育つことで、人や社会一般に基本的な信頼を持ち自分に自信を持つことができるとされています。幼少期の虐待は、その過程を壊してしまいます。その結果、被害者は自分に対する評価が低くなってしまうのです。

そうして幼少期に虐待を受けてしまった被害者は、人を信用することができなくなります。その結果良い人間関係作りが苦手になります。
大人になっても人間関係の形成が苦手である人も少なくありません。

また、虐待加害者の親の約30%は子供の頃に虐待被害者です。子供の頃に愛を持って育てられなかった子供は自身の育てられ方しか知らず、特別な意識をしなくとも自身の子供に対して虐待を選択してしまうことになるのです。

以上のような心理的な悪影響を受け、適切な治療がなされない場合、特に思春期以降、様々な問題行動を起こしてしまう場合があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

児童虐待は許される行為ではありません。特に幼い子供は誰かの助けがないと生きては行けないのです。もし子供の虐待が起こっている場合、一刻も早く専門機関などを頼り、生命の危機から逃れることを強くオススメします。

 

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