前回の記事では熟年離婚に至る原因について紹介しました。
今回は熟年離婚のメリット・デメリットを紹介します。
熟年離婚は必ずしも悪いことばかりではありません。以下で、メリットとデメリットをしっかり認識しておきましょう。
熟年離婚をするメリット
熟年離婚のメリットとしては以下が挙げられます。
・夫婦生活の悩みから開放される
・自分の自由なことができる
・相手の親族とも縁を切れる
・新たに恋愛ができる
夫婦生活の悩みから開放される
「夫婦生活から解放される」という点は大きなメリットです。
前回の記事でも紹介しましたように、熟年離婚には様々な結婚生活の悩みが原因となっています。
熟年離婚の最大のメリットは、そんな結婚生活による悩みから解放されることにあるでしょう。
夫側への不満・悩みとしてよくあるのは、浮気や家庭内暴力、浪費等、また、妻側への不満・悩みとしてよくあるのは、家事をやってくれない、女性らしくなくなった、金銭的に管理される等ですね。
特に、モラハラ・DV・不倫などに長く苦しめられていた場合には、計り知れないほどの開放感があるでしょう。
自分の自由なことができる
また「夫婦生活では2人分しなければならなかったことをしなくて済む」というのも、負担が大きく減ってメリットといえます。
外出や習い事など、全て自分の自由にできるという点もメリットです。
1人の時間が増えると趣味に没頭することもできるため、熟年離婚をきっかけにセカンドライフを充実させるケースなども珍しくありません。
熟年離婚を検討される夫婦の場合、子どもが成人していることが多いことから、このような配偶者に対する様々な悩みや不満から解放され、その後の人生を、自分らしく自由に生きることができるという点に熟年離婚のメリットがあります。
相手の親族とも縁を切れる
また、熟年離婚のメリットとして、配偶者に対する直接の関係だけでなく、配偶者の親族との関係にも悩まなくてよくなるという点も挙げられるでしょう。
相手の親族と仲が悪い場合、これまでストレスを抱える機会も多かったでしょう。
しかし離婚することで、そのような煩わしい縁を切ることができ、介護などを行う必要もなくなります。
新たに恋愛ができる
さらに、これは熟年離婚に限る話ではありませんが、離婚後は自由に恋愛したり再婚したりすることができるようになります。
熟年離婚が増えてきている昨今、熟年者同士の恋愛の場も増えてきているようですから、新たな出会いを求めることも不可能ではなくなっているようです。
熟年離婚をするデメリット
熟年離婚のデメリットとしては以下が挙げられます。
・孤独な生活が待っている
・子供に迷惑がかかる
・家事の問題
孤独な生活が待っている
熟年離婚のデメリットの一つが、離婚後に孤独感を感じることが多い、ということが挙げられます。熟年離婚の場合、子どもが成人していることが多く、既に独り立ちしていることが多いため、離婚して配偶者と別居すると一人で生活することになります。
今まで長年に渡って一緒に生活してきたのに、いきなり1人になるということは、大きな寂しさや孤独感に包まれることになります。
時間とともに孤独な生活には慣れたとしても、外で仲の良い老夫婦を見かけた時など、ふとした瞬間に羨ましさを感じることもあるかもしれません。
子供に迷惑がかかる
たとえ子供が自立しているとしても、子供にとっての親はいつまでも2人だけです。
親が熟年離婚した場合、子供の心境は複雑ですし、介護や里帰りの際は2ヶ所を訪れる必要もあります。
そのほかにも「死後はお墓や位牌をどうするか」などの問題も考えなければなりません。
「離婚は2人の問題だから子供は関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、親子である以上そのようなことはありません。
離婚の際は、誰に1番迷惑がかかるのかをしっかり認識する必要があります。
家事の問題
特に男性に多い熟年離婚のデメリットは、離婚後に家事が全くすすまない、という点です。
長年、妻に家事を任せきりにしてきた男性が突然離婚によって一人暮らしを余儀なくされると、食事や洗濯、掃除等の家事が滞ってしまうという事態に陥ってしまうのです。
まとめ
熟年離婚は、夫婦生活の悩みから開放されるという大きなメリットがある一方で、多かれ少なかれデメリットもあります。
後悔しないためにも、しっかりと準備をしておいてくださいね。