貞操権とは?

「貞操権」とは、誰と性的関係を持つかを自分の意思で決める権利を指します。
主に独身女性について用いられることの多い言葉です。

貞操権を侵害された場合は、相手に損害賠償請求を行うことができます。(民法 第710条)。

たしかに、人は誰しも、自分が誰と性的な関係を結ぶか選ぶ権利があります。
性的関係の相手を誰にするかは女性の性的純潔に関わる重要な選択であり、その人格にも影響を与えます。もし、相手が既婚者だと知っていれば、多くの人は交際を選択しないともいえましょう。

既婚者であることを隠して性的な関係を結んだ場合、性的な権利の侵害(貞操権の侵害)を訴え、相手に慰謝料を請求することができるのです。より簡単にいえば、浮気がゆるされることはあまりないでしょう。

この記事では、貞操権の侵害に該当する行為について解説します。

貞操権の侵害とは

貞操権は、誰と性的な関係を結ぶか自分で決める権利のことだと説明しました。貞操権の侵害とは、この誰と性的な関係を結ぶか選ぶ権利を侵害することです。

例えば、相手が望まないのに、脅すなどして無理やり性的な関係を持つことは、犯罪になりますよね。では、相手を騙して性的な関係を結んだ場合はどうでしょうか?

多くの人は、付き合った相手と結ばれたいと考えていることでしょう。もしその相手が結婚していれば、結ばれることはありませんので、付き合おうとは考えないはずです。

しかし、相手が既婚者であることを隠して、あなたと交際した場合、これはあなたが誰と性的な関係を結ぶのか選べる権利を侵害していることになります。これが貞操権の侵害です。

貞操権の侵害にあたるケース

貞操権侵害の有無が問題となることが多いのは、次の3ケースです。
最近では、婚活アプリで「結婚を前提に付き合ったのに、音信不通になった」といったトラブルもあるでしょう。

相手男性が既婚者であることを隠し、未婚・独身を偽っていた
相手男性から結婚を持ちかけられた
相手男性との間で肉体関係があった

既婚者であることを隠し、未婚・独身を偽っていた

相手男性が、既婚者であることを隠し、未婚・独身を偽っていたため、その男性と性的関係を持った場合、女性の貞操権が侵害されたといえます。

相手が既婚者であれば持たなかったであろう性的関係を、相手の偽りが原因で持ってしまった点で、性的関係の相手を決める自由意思が損なわれたといえるからです。

結婚を持ちかけられた

相手男性から、心にもない結婚話を持ちかけられたことで女性が気持ちを許し、性的関係を持った場合も、女性への貞操権侵害に当たります。

「この人と結婚できるのなら身を任せてもよい」と思うのは女性の自然な気持ちであり、その結婚話が偽りであれば、性的関係の相手を決める自由意思が損なわれたといえるからです。

肉体関係があった

相手男性と肉体関係があっても、互いを愛し合う気持ちからのものであれば、男女間の自然な姿であり、女性の貞操権侵害にはなりません。

ただ、男性側の偽りによって女性が肉体関係に応じたとしたら、性的関係の相手を選ぶ女性の自由意思を損なったものとして、貞操権の侵害に当たります。

既婚者と付き合った場合に生じるリスク

いわゆる不倫をした場合、相手の配偶者から、不法行為に対して損害賠償請求されるリスクがあります。貞操権とは、自分の体を誰に許すのか、自分で選べる権利とお伝えしましたが、夫婦の間にも貞操権が存在します。

夫婦間の貞操権とは、「結婚した相手が自分以外と性的関係を結ばないことを要求する権利」です。わかりやすく言えば、配偶者が他人と不倫しないように要求する権利があるということです。

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