面会交流の取り決め方

面会交流とは、離婚後や別居中に、子供と同居していない方の親と子供が面会を含む親子としての交流を行うことです。

離婚をしても、父母に共同親権が認められる国では、離婚後も子どもはひと月の半分を父親宅で生活し、半分を母親宅で生活するという形式がとられることもあるようです。
しかし、日本では、基本的に父母どちらかが単独親権をもって子どもと同居します。
片方の親は子どもと離れて暮らし、子どもと面会するのはだいたい1ヶ月に1回程度となってしまいます。

そういう子どもと離れて暮らす親が、「子どもともっと会いたい」と思うのは当然ですよね。
ただ、一方で子どもと暮らしている方の親は、相手を「子どもと会わせたくない、かえって子どもにとって良くない」と考えることがあります。
この感情的なすれ違いが、面会交流を難しくさせている要因でしょう。

そこで今回の記事では、面会交流とは何か、取り決めておきたい条件、面会交流を拒否したいときや拒否されたときについての対処法について解説します。

また、親との面会は子供の健全な育成のために不可欠と考えられており、2011年における民法一部改正の際に、民法 第766条において明文化されました。

この記事では面会交流で取り決めるべきこと、取り決め方法や困ったときの対処方法、相談先などを解説していきます。

面会交流とは

面会交流とは、離婚や別居で一方の親と離れて暮らす子供が、その親と面会を含む親子としての交流を定期的・継続的に行うことを言います。
また、夫婦が離婚までには至っていないものの、別居中である親と子どもとの面会交流についても、夫婦間で話し合って取り決めることができます。

面会交流の方法について明確なルールはありません。ですので、子供の年齢や居んでいる場所、生活状況や親同士の関係性などを踏まえて親同士で協議し、柔軟に取り決めているのが実情となっています。

多くの場合、親同士が面会交流の日程や方法を事前に取り決め、約束した日に子どもと面会し、一緒に食事をしたり遊んだりしています。

また、実際に面会する以外にも、電話や文通、写真、メールの交換、プレゼントの受け渡しなど行うケースもあります。

面会交流は義務?

この面会交流は、「子の利益を最優先して考慮しなければならない」とされています。
近年は、面会交流をできる限り認めることが、子どもの精神の健全な成長に望ましいという理解が一般的となっており、親と子ども双方の権利と捉える傾向が強いです。
そのため、よほどのことがない限りは監護している親が、非監護側の親と子供の面会交流を拒否することは難しいです。

また、離婚したことにより親権を失う非監護親に比べて、離婚せずに別居中の場合は、両親が親権を持っているので、なおのこと子と別居している親の面会交流は認められるべきと考えられます。

そして、子を監護する親が正当な理由なく面会交流に応じないような場合、子供と暮らしていない非監護側の親は面会交流を実施するよう調停を求めたり、面会交流権の侵害を理由とする損害賠償請求を行うことも可能となります。

また、調停で一度確定した面会交流の義務が履行されないような場合は、非監護者である親は裁判所に対して履行勧告を求めたり、親権者を相手として強制執行手続を取ることも可能です。

しかし、夫婦関係が破綻していて、父母相互が信頼関係を失ってしまい話合いが困難になると、父母間の話し合いによって面会交流を取り決めることは難しいでしょう。
そういった場合は、家庭裁判所に対して、面会交流についての調停や審判を申立てて、面会交流についての話し合いや裁判所の審判を求めることができます。

面会交流を実施する子供の年齢

面会交流は、基本的には子どもが成人する18歳まで実施されます。

面会交流の実施方法については親同士が協議して柔軟に決めるのが通常ですが、子どもが相当程度成長し、自我や価値観が確立されてきた場合は、子供の意向も十分に踏まえたうえで実施することが望ましいと言えます。

トラブルにならないために面会交流の条件は曖昧にしない

面会交流の条件については、離婚の前に、親権や財産分与などの離婚条件を話し合うのと同時に話し合うことがほとんどです。

面会交流については、後々争いが生じることを避けるため、条件は詳細に定めるようにするべきです。

面会交流以外の離婚条件については合意ができたけれども、相手に「しばらくは面会交流させない」と言われてしまって面会交流についての合意が成立しない場合には、離婚を成立させたうえで、家庭裁判所に対して、面会交流についての取り決めを求めて調停や審判を申立てる方法があります。

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