離婚した男性の平均寿命は、結婚している男性の平均寿命よりも約10年短いというような研究結果があることをご存じでしょうか。この研究結果の話をすると大抵驚かれるのですが、離婚の当事者の代理人を数多くやっていると、うなずける結果といえます。

離婚に至ってしまう夫婦の場合、そもそもけんかが絶えなかったりするストレスが多い生活を数年にわたって過ごしていることが多いです。

その上で、相手に対して憎しみを抱いている状況で、相手に対していらつきを抱えながら離婚の協議をしていくことになります。さらに、子どもの親権を相手に取られたり、養育費や慰謝料の支払い等の経済的な負担を抱えて離婚する場合には、離婚後もストレスから完全に開放されることはありません。

このようなストレスを少しでも軽減させるために、離婚に向けてできることをご紹介します。

離婚までのプロセスや決めなければならないことを把握する

 

何キロ走れば終わるのかわからない持久走がとてもしんどいように、全体像がわからないままに協議をしたり決断をしなければならないのは、それだけでストレスがたまるものです。そこで、まずは離婚をするためにどのようなプロセスを踏むことになるのか確認しましょう。

以下のページも参考にしてみてください。

離婚の進め方はこちら

 

同時に、離婚するまでにどのような条件を決めなけばならないのか確認します。主な条件としては、親権、養育費、面会交流、財産分与、慰謝料、年金分割が挙げられます。

そして、自分のケースではそれぞれの条件についてどのような結論になる見通しなのかを検討します。実際の裁判所での判断の傾向なども参考にしなければわからない部分があるため、この見通しの把握が一番難しいところです。

現代ではインターネットでいろいろな情報を獲得できますが、ある程度自分で調査をしてから専門家の法律相談に行ってみるとより確実な情報を得ることができるでしょう。

  

離婚まで親身になって寄り添ってくれるパートナーを探す

離婚に関する相談はどうしても重い内容になってしまいますし、個人的な事情を話さなければなりませんので、深い内容まで相談できる人は限られます。

また、相談できたとしても、身近な人になると、こちらに偏った意見や希望的な見解になりやすく、精神的な支えになるものの現実的に離婚協議を進める助言を得られるとは限りません。

そこで、相手とのやりとりでストレスを強く感じてしまう場合には、弁護士に依頼して交渉を一任する方法をとることをお勧めします。相手とのやりとりを免れるだけでなく、常に戦略的にどのような方針をとるべきなのか相談しながら進めることができます。弁護士を代理人として契約するのが費用面で難しい場合には、何かあったときに相談できる弁護士を確保しておくと良いでしょう。

なお、弁護士に依頼する際には、自分と合った人を探すことが大切です。残念ながら、離婚協議を進める中で、味方のはずの弁護士の対応でさらに傷ついたというような話を聞くことがあります。そのようなことがないよう、いくつかの弁護士事務所に行ってみて比較してみるとよいでしょう。

納得できるまでできることをやりきる

離婚の際に最も大きなストレスとなるのが、親権に関する争いではないでしょうか。金銭的なものと違い、親権については譲歩して中間をとるようなことができません。愛情を注いできた子どもと日常的に会うことができないという現実が精神的に与える影響の大きさは他人には計り知れません。

 

親権について裁判所に判断をゆだねる際には、裁判所が指標としている要素等がある程度はっきりしていることから、結果を予測できるケースがほとんどです。しかし、予想ができるからといって何もせずに諦められるとは限りません。

親権について思うような結果を得られなかった依頼者の方から「できることをやったから後悔はない。」と言っていただけたことで少し救われたことがありました。

親権に限らず各場面でどこまで戦うのか、紛争の長期化やそれによる精神的な負担・リスクと比較して決断をしていくことになりますが、自分が後で後悔しないようにすることが大切です。

 

相手に期待することをやめる

離婚協議をしていてストレスを強めてしまう原因が、まだ少なからず相手に期待をしてしまう点にあります。「父親(母親)としてこの程度のことを子どもにしてあげるのは当然。」、「これまでこちらが我慢してきたのだから、離婚については相手が少しは我慢すべき。」などという感情があると、このような期待に反する相手の行動が逐一嫌がらせのように感じてしまいます。

 

しかし、離婚について紛争の当事者となっている人同士は、他人か若しくは他人以上に相手方の利益を考えない存在となっていると思って対応した方が良いでしょう。

離婚は自分の人生を前に進めるためのステップだととらえる

同じような状況で離婚する場合でも、離婚後1,2年で嬉しそうに再婚の報告をしてくれる人もいれば、精神的につらい状況を引きずっている方もいます。

現代では3組に1組の夫婦が離婚するといわれています。少し大雑把な言い方になってしまいますが、結婚する相手の選択を誤ってしまうことは珍しくないのです。 私は、離婚を前向きに捉えられるように思考回路を切り替えられると良いなと思いながらサポートしています。