離婚相談を受けている中で、ここ数年、モラハラに関する相談が急激に増加してきたと感じています。モラハラ夫と離婚するための相談を重ねていく中で気づいたことを皆さんと共有したいと思います。

 

離婚したいけど不安な人、離婚後の生活が不安な人のための
「元気がでる離婚弁護士」森上未紗です(^^)

 

この記事を読まれている方は、 こんなことを感じている人かもしれません。

 

「夫のモラハラがエスカレートしていく、離婚したほうがいいの?」
「モラハラ夫との同居が辛い、何か対策はないのかな?」 と。

 

結論からいうと、モラハラ夫が変わることは考えにくいので、離婚を前提に話を進めることが良いと思います。

モラハラ夫との会話はこうなる

問題です。あなたがリビングにいて、モラハラ夫と一緒に映画を見ているとします。その日、夫は会社でイヤなことがあったらしく帰宅してからずっと機嫌が悪いようです。あなたはビクビクしながら映画を見ています。

 

映画の途中で夫から次のような質問があったとします。

 

質問:「この監督の作る映画って同じ内容だと思わない?」

 

この質問に対して次のどちらの回答が良いでしょうか。

 

答え:A.「そうだね。毎回同じ内容だと思う。」
   B.「いや、今回はコメディだから全然同じじゃないよ。」

 

反論しないほうが良いので、相手に合わせてAを選ぶ方が多いかと思いますが、両方とも不正解です。

Aを選んだ場合、相手のコメントは「おまえは、自分の意見というものがないのか?考えることができないのか?」といったバカにしたような発言をすることが予想されます。

 

Bを選んだ場合でも、「おまえに何がわかるの?聞いた俺が間違ってたわ。」と同じようにあなたを下に見る発言につながるでしょう。

 

ここでの良い回答例としては、「うーん、どうだろうね。」と興味がないという雰囲気で同意もしないし、反論もしないことです。つまり、私はあなたに対して無関心ですという姿勢をとるのです。

 

それでも突っかかってくる人はいると思いますが、これまでそういった態度をとったことがない人は、一度試してみて下さい。

モラハラ夫への対策は?

①離婚するもしくは別居する
モラハラする人間は常に自分がほかの人よりも優位に立つことを望んでいます。相手を言い負かして罪の意識を植え付けることで、正しい自分が間違っている相手を更生してあげているという感覚をもっています。


言い換えると、妻はモラハラ夫にとってはこれまで育ててきた大切な「間違っている相手」であり、いつでも自分が優位に立つことができ、ストレスを発散する大切な対象です。


そんな対象がいなくなると思うと夫は大いに慌てることになります。ストレスの発散はどこですればいいんだ!と。


離婚を切り出した後、モラハラ夫が突然優しくなり、ご相談いただくく方の中にはもう一度やり直そうとする方もいます。しかし、その優しさは、裏を返せば「いなくならないでほしい。またいじめさせてね。」という意味ともとらえることができます。


決して離婚を推奨するわけではありませんが、モラハラ被害は精神的に大きな影響を与えます。被害者は知らず知らずのうちに精神疾患を患ってしまう人も多く、それが一時的なものでなく、後遺症のようにのしかかってくるケースもあります。

 

②無関心をきめこむ
モラハラ夫へ対策として、2つ目に紹介するのは、「無関心」です。ところで、「無関心」と「無視」は少し違います。「無視」は、相手を怒らせてしまい、モラハラをエスカレートさせてしまう可能性がありますので気をつけましょう。


モラハラ夫の暴言に対して無関心を決め込みましょう。子育てについて人格を否定するような発言をされ、傷ついているといった相談が多いです。

例えば、「子どものしつけができていない。母親失格だ!」と言われると、ついカッとなり言い返してしまうことがあると思います。ここで相手に主導権を握らせず打ち負かすことができれば良いですが、モラハラ夫は歴戦のつわものです。言い返せば、さらに輪をかけて相手を否定しやる気をそぐことに注力します。


自分が相手より優位に立って自己を肯定することによりストレスを発散しているため、無関心を決め込まれると自己を肯定することができず狼狽する可能性が高いです。

そのためモラハラ夫から暴言をはかれたときや罠だなと思ったときは、「ふーん。へぇ。そうなんだ」というふうに反応をして関心をしめさなければ、相手は満足することができずモラハラをやめる可能性があります。

金銭的に頼らなくていい環境を作る

3つ目に、経済的な自立をしておくことが重要です。子育てをしながら経済的自立を達成することとても大変なことです。

しかし、離婚するにしろ、今後も婚姻関係を継続するにしろ、経済的に自立していくことは重要です。

ご相談者様からの話で良く聞くのが、モラハラ夫の次のような暴言です。

「誰のおかげで飯が食えてると思ってるんだ。」
「俺の金で楽できていいね。」

そもそも、稼いでいる方が偉いというその考え方が、家族がお互いに協力して生活していく存在であるということを理解していないですよね。


しかし、モラハラ夫は、自分が優位にたてる判断基準を捨てることはありません。反論をしたとしても、最後には、
「俺より稼いでから言え。」と言われるパターンが多いです。


金銭的に頼らなくても良い環境を作っておくと、いつでも出ていけるという安心感が出てきます。家庭以外の居場所がみつかり、精神的にも楽になると思います。

自分と子どもの生活費すべてを稼ぐことはハードルが高いと思います。まずは、いざというときに別居できるだけの貯蓄を作る収入を得ることをお勧めします。

また、自分の収入によって、自分の好きなものを夫からの干渉なく買えるという体験はストレスを減らすことに大きく貢献します。

モラハラ夫は変われるのか?

人格が形成される未成年の場合、人間の性格、生き方、発言の仕方は変わる可能性があると思います。

しかし、年齢を重ねてきた大人が生き方や性格を変えることは簡単ではありません。

モラハラの傾向は、その親から刷り込まれている部分もあり、変わることがないと思ったほうが良いでしょう。

相談者さんの中には、夫のモラハラを治そうと一生懸命頑張ったり、子どものためと我慢を続けてきた相談者さんが多くいます。

頑張りすぎて精神的に追い込まれてから相談にくる方が多いと感じています。追い込まれる前にまずは相談に来てください。