別居への一歩を踏み出せない方へ
「すっと別居したいと思っているけれども、なかなか踏み切れない。」このページを見ていただいている方の中には、こんな気持ちの方がいるかもしれません。実は、このようなご相談を受けることは良くあります。
① 勝手に別居してはいけないと思っている
「そもそも夫婦は同居義務があるから、勝手に別居してはいけないんですよね?」と聞かれることがあります。
確かに、民法には「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と記載されています。しかし、離婚を希望して別居する場合、自分が離婚原因を作ったといった事情がない限り、同意なく別居した行為が問題視されることは考えにくいです。
② 別居後、生活していけるかが不安
別居したとしても、夫婦は、お互いに扶助義務を負います。そのため、相手の方が収入が多い場合には、こちらも同程度の生活ができるように、生活費の支払いを受ける権利があります。
相手が支払いに同意しなくても、裁判所の手続きで相手に支払いを命じてもらうこともできます。この生活費についても確認した上で、別居後の生活が成り立つのか考えてみましょう。
③ 相手の反応が怖い
このような感情を抱く方は、そもそも、配偶者と対等な話し合いができなくなっていると思われます。そのような場合には、別居後、相手と離婚協議を進める必要はありません。
弁護士に依頼したり、裁判所の手続きを利用することで、相手と直接対面することなく、離婚の手続きを進めることが可能です。また、転居先を知られないようにすることも可能です。
別居する際には、お子さんに影響の少ない時期や場所を選んだり、別居後にはできない証拠収集をしたりといった準備が必要になります。まずは弁護士に相談に行き、離婚後の生活まで見据えて、計画を立てられるようにしましょう!