親のモラハラが子供に与える影響
親のモラハラを日常的に見ながら育つと、子どもに大変な悪影響が及ぶ可能性があり要注意です。
モラハラによって自尊心を傷つけられ続けた子供は、自分に自信を持つことができなくなってしまう場合が多く、精神にダメージを負ってしまうんですね。
また、モラハラをする親の影響を知らず知らずのうちに受け、周囲の人を傷つけてしまうなど、人間関係でトラブルを起こしやすくなることもあります。また、親の価値観が刷り込まれた結果、将来的に自身もモラハラをするようになったり、再びモラハラ被害者になったりしてしまうということも起こり得るんですね。
このように、親から受けるモラハラは、子供のその後の人生に大きな影響を与えてしまうんです。
モラハラが子供に与えるリスク
モラハラを直接受けるのはもちろん、母親へのモラハラ言動を見て育っても人格形成に関わります。
・心や脳にダメージを与えてしまう
・愛することを知らない大人になる
・子どももモラハラをするようになる
心や脳にダメージを与えてしまう
頻繁に家庭での暴力や暴言を目の当たりにすると、子供は物凄いストレスを感じ、脳が萎縮してしまいます。
その結果、少しのことでも強い不安や恐怖を感じてしまったり、感情のコントロールができなくなり、怒りやすい性格になったりします。
また、家庭内のストレスで「不登校」「適応障害」「うつ」などの弊害が現れることもあります。
愛することを知らない大人になる
幼い頃からモラハラ親から「お前はダメだ!」と、自分を否定される環境が続くと、自己肯定感がなくなり、考えることも停止してしまいます。
そういった環境で考えることをやめてしまうと、誰とも向き合うことができない、コミュニケーション障害になってしまう可能性もあります。
また、モラハラ家庭で子どもが育つと、争いが起こらないように親に接する態度が遠慮がちになったり、自分の言いたいことを言えない大人になってしまう可能性があります。
子どももモラハラをするようになる
日常的に「ママはバカだ」「母さんみたいになるなよ」などと父親が言っていると、子どもも母親に対して「バカ」と言ったり、下に見たりしていいのだと間違った認識をしてしまいます。
両親の間でモラハラが行われていると、子どもは「モラハラが当たり前」になって、無意識に他人を見下げた言動をしたり、暴言を言ったりすることに抵抗がなくなってしまうんですね。
そして、夫婦の在り方を間違って認識した子どもは、将来自分の配偶者にモラハラ行為をしてしまう可能性が高くなります。
また、モラハラ行為をするだけでなく、モラハラな配偶者を受け入れてしまうリスクも高まります。
たとえ子どもが「親みたいな夫婦にはなりたくない」と望んだとしても、正常な家庭における夫婦関係を知らないため、自然と子ども自身もモラハラ環境を選んでしまう傾向があるのです。
隠れてモラハラ言動をしたとしても、子どもは親の様子を敏感に感じ取ります。
また両親が常にピリピリした雰囲気を出していると、子どもが常にアンテナを張っていなくてはならず、心が休まりません。不安を抱え続けると、不眠や精神的に不安定な状態にもなります。
まとめ
子どもにとっては、どんな両親であろうと大切な父親と母親です。
子ども自身へのモラハラ被害がある場合でも、ない場合でもどちらにせよ精神的にダメージを受けています。
親同士で罵倒したり馬鹿にしたりと、暴言を浴びせる姿を日常的に見るのは子どもを酷く傷つけトラウマを植え付けてしまうんですね。
「子どものためには、自分だけがモラハラに耐えればいい」と思わないでください。子どものためには何が一番良い選択なのか、目先のことだけを見るのではなく、子どもの将来も見据えて良く考えてみましょう。