精神的暴力に悩んだ３０代女性
年齢
30代
職業
会社員
Background
ご依頼の経緯
結婚後、夫の精神的な暴力に悩まされていました。妊娠中から始まった罵声や厳しい要求は日常的になり、夫が帰宅するだけで動悸がするほどの恐怖を感じるようになりました。子どもたちも父親の様子を窺うようになり、自分の精神状態の悪化と子どもへの影響を考え、離婚を決意しました。経済的な不安から1年半ほど悩みましたが、子どもの前で泣いている自分を見て、「もうこれ以上は耐えられない」と思い、弁護士相談に踏み切りました。友人の紹介で森上先生と出会い、専門的なサポートを受けながら離婚調停に臨みました。
相談する前に感じていた不安や心配
離婚後の経済面が最大の不安でした。子育てをしながら働くことの難しさを感じ、生活していけるのか悩みました。また、弁護士に相談すること自体も未知の経験で、どのように弁護士を探せばよいのか分からず困惑していました。日常生活で弁護士と接する機会がなく、誰を頼ればいいのか分からなかったのです。さらに、離婚調停という場で自分の気持ちをうまく伝えられるか、元夫と直接対峙することへの恐怖もありました。不安は解消されないまま、子どもたちのために一歩を踏み出す決断をしました。
解決に至るまでのプロセスで印象に残っていること
離婚調停では、恐怖と不安で言葉が出ず、泣きながら黙っていることしかできませんでした。そんな時、森上先生が私の代わりに強く主張してくださったことが最も印象に残っています。調停の内容が理解できないほど混乱していた私でしたが、森上先生がそばにいてくださるだけで心強かったです。「離婚という大きな壁の向こうには明るい未来が待っている」という先生の言葉に励まされ、最後まで戦い抜くことができました。涙が怒りに変わる瞬間も経験し、自分の中の強さを見つけられたことも大きな転機となりました。
これから相談を考えている方へのメッセージ
女性は特に経済的理由から離婚を躊躇し、辛い状況に耐え続けることが多いと思います。でも、子どものことを第一に考えて選択してほしいと思います。私は精神的な辛さから体調も崩しましたが、子どものために自分が元気でいる必要があると気づき、離婚を決断しました。離婚後は母のサポートもあり、以前より楽しく育児ができるようになりました。子どもたちも保育園の先生によると、離婚後の方が元気に過ごしているそうです。何より大切なのは、支えてくれる友人や専門家を見つけることです。一人で抱え込まず、勇気を持って相談してください。
Comments
担当弁護士のコメント
当初、恐怖で声を震わせながら相談に来られました。精神的DVは外からは見えにくく、本人も「これはDVなのか」と自信が持てないことが多いのが特徴です。しかし、パートナーの言動によって常に恐怖や不安を感じることは決して正常な関係ではありません。ミホさんは子どもたちのために勇気を出して一歩踏み出し、調停中も辛い状況に耐えながら最後まで諦めませんでした。その強さに私も励まされました。離婚後、徐々に表情が明るくなり、自信を取り戻されていく姿を見られたことが何よりの喜びです。皆さんも一人で悩まず、専門家に相談することで新しい一歩を踏み出せることを知っていただきたいと思います。
弁護士 森上 未紗
Details
もっと詳しく知りたい方は
こちらをご覧ください
