内縁関係の終結と子どもとの関係維持を実現
Profile
プロフィール

夫(依頼者)
年齢
50代
職業
会社役員

妻
年齢
40代
職業
専業主婦

子ども
- 1人
ご依頼の経緯
依頼者(男性)は、40代の内縁の妻との関係を終結させたいと考えていました。これまでにも何度か話し合いを試みたものの、相手方が感情的になってしまい、建設的な協議に至らなかったことから、当法人の弁護士に相談されました。依頼者は、内縁関係を円満に終結させるとともに、子どもとの関係を維持したいという希望を持っておられました。
当事務所の対応
担当弁護士は、まず依頼者の意向を丁寧に確認した上で、内縁の妻との交渉を開始しました。弁護士が間に入ることで、これまでのような感情的な対立を回避し、冷静な協議の場を設けることができました。交渉においては、特に以下の点に注力しました:
- 内縁関係の法的位置づけと終結方法についての丁寧な説明
- 子どもの福祉を最優先とした話し合いの進行
- 双方の将来的な生活設計を考慮した現実的な解決策の提案
弁護士は、内縁の妻の心情にも配慮しながら、依頼者の意向を伝えつつ、特に子どもの利益を中心に据えた協議を進めました。感情的な対立ではなく、子どもの将来を見据えた建設的な話し合いの場を提供することで、相手方の理解も徐々に得られるようになりました。
結果
約3ヶ月にわたる協議の結果、内縁関係を終結させるための合意書を締結することができました。合意内容には、財産の分配や今後の子どもとの関わり方についての取り決めが含まれています。特筆すべきは、内縁関係は終結しても、依頼者が子どもとの交流を継続できる環境が整えられたことです。定期的な面会の機会や連絡方法について明確なルールを設けることで、子どもにとって両親との良好な関係が維持される基盤を構築しました。
弁護士のコメント
この事例で最も印象的だったのは、最初は感情的な対立が強かった状況から、「子どもの幸せ」という共通の目標に向かって双方が歩み寄っていく過程でした。特に内縁の妻の方は、初めは不安や怒りが強かったものの、子どもの将来を一緒に考える中で、次第に冷静な判断ができるようになられたことに心から敬意を表します。
内縁関係の終結は、法律婚の離婚と比べて法的枠組みが明確でないため、当事者間の合意形成がより重要になります。この事例では、依頼者様の「子どもとの関係を大切にしたい」という強い思いが、解決への大きな原動力となりました。
どんな形であれ、親子の絆を大切にする姿勢は、子どもの健全な成長にとって何よりも重要です。今後も依頼者とお子さんの良好な関係が続いていくことを、弁護士として心から願っています。この事例を通じて、「法的解決」だけでなく「人間関係の再構築」にも寄り添える弁護士でありたいと、改めて強く感じました。
※本事例は実際の解決事例を元に、個人情報保護の観点から、個人が特定されないよう一部修正・編集を加えております。事案の本質を損なわない範囲で加工していますが、解決プロセスと結果は実際の事例に基づいています。
Details
もっと詳しく知りたい方は
こちらをご覧ください