不貞夫の逃避的行動に対して二重の慰謝料を獲得した事例
Profile
プロフィール

妻(依頼者)
年齢
30代
職業
会社員

夫
年齢
30代
職業
会社員

子ども
- 3人
ご依頼の経緯
不貞行為をした30代の夫が突如家を出て転居し、一方的に離婚を求めてきました。しかし、離婚条件については身勝手な要求を繰り返したり、話し合いから逃げたりして協議が進まない状況でした。3人のお子さんを抱えて途方に暮れていた依頼者(女性)が当事務所に相談に来られました。
当事務所の対応
まず、夫との間で問題の早期解決を図るため、裁判所の調停手続を利用しました。しかし、夫は調停にも出席せず、話し合いによる解決の意思がないことが明らかになりました。そこで、裁判による離婚請求へと方針を切り替え、以下の対応を行いました。また、並行して不貞相手の女性に対しても慰謝料請求の訴訟を提起しました。
- 夫の不貞行為の証拠を整理して提出
- 適正な養育費の算定資料の準備
- 財産分与の対象となる財産の調査
- 慰謝料請求の根拠となる資料の収集
結果
夫は裁判にも出席せず、結果として当事務所が準備したご依頼者の主張に基づいて判決が下されました。具体的には以下の内容が認められました:
- 離婚の成立
- 子ども3人に対する適正な養育費の支払い
- 夫からの150万円以上の慰謝料支払い
- 公平な財産分与
さらに、不貞相手の女性に対する訴訟でも、150万円以上の慰謝料支払いが認められました。これにより、夫と不貞相手の女性の双方から、合計300万円以上の慰謝料を獲得することができました。
ご依頼前 | ご依頼後 | |
慰謝料 | 話し合いにならない状況 | 夫と不貞相手からそれぞれ150万円 |
財産分与 | 話し合いにならない状況 | 500万円程度 |
弁護士のコメント
この事例では、夫が責任から逃げ続けるという非協力的な態度により、調停という話し合いの場での解決が困難でした。しかし、裁判手続を適切に活用することで、依頼者と子どもたちの権利を守ることができました。特筆すべきは、不貞相手の女性に対しても慰謝料請求を行い、成功した点です。不貞行為による婚姻破綻の場合、不貞配偶者だけでなく、不貞の相手方にも法的責任を問うことができます。今回のケースでは、両者から慰謝料を獲得することで、経済的な補償を最大化することができました。
また、夫が裁判に出席しなかったことで、かえって依頼者に有利な判決が下される結果となりました。これは、依頼者が冷静に証拠収集を行い、当事務所がそれを活かして主張の準備を行っていたからこそ可能になった結果です。当事務所では、相手方が非協力的であっても、依頼者の権利を守るために最適な法的手段を選択し、粘り強く対応いたします。この事例のように、相手の逃避的な態度に惑わされず、法的手続きを適切に進めることで、公正な結果を得ることができます。
※本事例は実際の解決事例を元に、個人情報保護の観点から、個人が特定されないよう一部修正・編集を加えております。事案の本質を損なわない範囲で加工していますが、解決プロセスと結果は実際の事例に基づいています。
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