解決事例

ご依頼の経緯

夫が定職に就かず、モラルハラスメントや度を越した飲酒を繰り返していることから、離婚を希望された依頼者（女性）。しかし、夫は離婚を拒否し、話し合いに応じないため、当事務所へご相談に来られました。相手との直接のやり取りに精神的な負担を感じておられ、法的手続きを通じた解決を望んでおられました。

当事務所の対応

家庭裁判所の調停手続を利用し、調停委員および裁判官から夫への説得を働きかけました。当初、夫は高額な解決金を要求するなどして離婚を拒否していましたが、数回の調停を重ねるうちに、妻名義の自宅からの引っ越し費用程度の解決金のみで離婚に応じることになりました。

引っ越しの調整や細かな条件交渉についても、依頼者が直接相手とやり取りすることなく、当事務所の弁護士が夫と協議を進めました。これにより、依頼者の精神的負担を最小限に抑えながら、離婚を成立させることができました。

結果

裁判所の力も借りて交渉を重ねることで、当初は離婚に応じる気配がなかった元夫も離婚に合意。依頼者が直接元夫と接触することなく離婚を成立させることができました。ご依頼者は、引っ越し費用程度の解決金のみで解決し、新生活への第一歩を踏み出すことができました。

弁護士のコメント

この事例では、相手方が離婚に応じない状況で、裁判所の調停手続を効果的に活用することが解決の鍵となりました。特に調停委員や裁判官からの第三者的な視点での説得が、相手の態度を軟化させる重要な要素でした。また、依頼者が直接元配偶者と接触することなく手続きを進められたことで、精神的な負担を軽減しながら新生活への移行をスムーズに行うことができました。モラハラや過度の飲酒など、日常生活での苦痛が大きい場合、専門家を介した手続きは、安心して離婚を進める上で非常に有効です。長年連れ添った配偶者との別れは、どんな場合でも心理的な負担を伴いますが、適切な法的サポートを受けることで、新たな人生のスタートをより円滑に切ることができます。

※本事例は実際の解決事例を元に、個人情報保護の観点から、個人が特定されないよう一部修正・編集を加えております。事案の本質を損なわない範囲で加工していますが、解決プロセスと結果は実際の事例に基づいています。