大切なパートナーとの間に子どもを授かることは、大変喜ばしいことです。
同時に、子どもをお腹の中で育てている期間、女性にとっては、それまでにないような身体的、精神的な負担がかかります。体調不良により仕事や家事がそれまでのようにできず生活スタイルが崩れたり、精神的に不安定になります。一方、男性側は、身体的に何も変化がない状態ですので、女性側に生じている変化や負担を感じ取ることが難しいことが少なくありません。
そして、こういった状況から起きるすれ違いが、浮気に繋がっていってしまうケースもあります。
大切なパートナーが大切なわが子を身ごもっているときになぜ浮気をしてしまうのか、その理由として考えられるものを3つお伝えします。
① セックスレスのため
② 従前の関係性からの変化に適応できないため
③ 子どもができるプレッシャーのため
①セックスレスのため
妊娠の経過が良好であれば妊娠期間中もセックスをすることは可能ですが、当然、母体に気遣いながらになります。
また、経過が良好でセックスは可能だとしても、体調が良いときと悪いときの上下が激しかったり、体型の変化やつわり、胎児への影響を懸念して、素直に応えることができないこともあるでしょう。
子どもをお腹で育てている女性としては、このような状況は父親である男性に理解して欲しい、理解するべきだと考えます。
しかし、男性としては、セックスレス自体からくる欲求不満だけでなく、それに関わるやり取りにおいて、自分の欲求が「我慢して当然」と扱われることが不満につながっているようです。
②従前の関係性からの変化に適応できないため
妊娠中の女性の8割がホルモンバランスの乱れによる情緒不安定を感じるようです。ホルモンバランスが乱れると、普段であれば、特に何も思わなかった出来事も、精神的負担が大きくなり、イライラしたりネガティブになることが多くなります。
また、妊娠中の女性は、自分以外の命を預かっているというプレッシャーも抱えることになります。
このように、今までと違う身体で、大きなプレッシャーを感じるような状態が続いているため、パートナーにもその負担を理解して欲しい、支えて負担を少しでも軽くして欲しいと考えてしまいます。
しかし、男性側は、このような女性の変化を理解できず、イライラをぶつけられるようになってその変化に戸惑い、家の外に逃げ場を求めてしまうことがあるようです。
③ 子どもができるプレッシャーのため
子どもが生まれてこれから親になることは、喜ばしい反面、責任を伴いますよね。責任を伴うということは、プレッシャーも生まれます。
男性側は身体的負担がない分、妊娠中は子どもに対する愛着が生まれにくい一方、プレッシャーは感じることから、責任から逃れたくなることがあるようです。
以上が、男性が妻の妊娠中に浮気をしてしまう理由3つです。
総じて、男性側に身体的負担がなく、妊娠中に女性が感じている精神的負担を感じることができないため、なかなか、女性側の現状を把握し、フォローにまわることが難しいことが、妊娠中の浮気の原因となっていると言えます。
妊娠中で負担の大きい女性としては、男性側に自分から考えてフォローできるように変わって欲しいと考えてしまいます。
しかし、自分ではない他人を変えることはできませんし、変えようとする行為は、人間関係を悪化させていくと言われています。
生まれてくる子どもに良い家庭環境を準備してあげるためにも、良好な夫婦関係を保っていくことは非常に大切です。
そのためには、相手を変えようとするのではなく、お互いの気持ちを尊重して、意見の違いについて交渉をしていくことが良いと言われています。
しかし、頭ではわかっていても、実際に冷静に交渉をしていくことは、そんなに簡単ではありません。
特に、ホルモンバランスで感情のコントロールが難しくなっているようなときには、二人だけで問題を解決しようとすると状況が悪化してしまうこともあります。
そんなときには、第三者に頼ることが考えられますが、選ぶ人によっては、状況がさらに悪化してしまうことになりかねません。お互いの知人に相談をすると、その情報が他の人にも伝わってしまうというリスクもあります。第三者としてカウンセラーに頼る等して、二人の関係性を良好に保つために適切な人を選び、相談をすることも大切です。
また、実際に浮気をされてしまったという場合には、ただでさえ妊娠中で不安を抱えているにも関わらず、それがさらに大きくなってしまいます。まず、自分だけで抱え込まず、周りからの支援を受けるようにしてください。そして、早めに専門家に相談をするようにしましょう。そうすることで、不安を抱えたまま過ごすのではなく、情報を整理して見通しをたて、出産までの大切な期間をできる限り落ち着いて過ごすことができるようになります。