モラハラ夫と離婚するために必要なこと

モラハラ夫は、モラハラの対象である妻以外、つまり家以外の場所ではいい夫や良い父親を演じている可能性が高いと言われています。

例えばPTAなどに積極的に参加し、会長を務め、他のPTA参加者の父兄への協力も惜しまず、いいイメージを持たれているなどです。

更にモラハラ夫は、中々離婚を承諾したがらないという点があるようです。

そのため、残念ながら、他の離婚に比べて、長期戦になる可能性は高いと言っていいでしょう。

それでもこの状況から早く脱却するほうが今後の人生は明るいものになるでしょう。長期戦になるかもしれないですが、その中でもスムーズに確実な離婚を掴むための方法をお伝えしたいと思います。

証拠を集める

まずはモラハラの証拠を集めましょう。

基本的に離婚は、双方の納得次第で即日離婚が可能なものです。ただ、お互いの納得がなければ離婚が出来ません。特にモラハラ夫は離婚に同意したがらないというのも特徴のひとつにあるようです。そのため、モラハラ夫と離婚する場合には離婚調停か離婚訴訟を起こし、裁判所で離婚を成立させなければなりません。

そのために証拠が必要になってきます。

DVであれば、暴力の跡の写真や事実、病院からの診断書などから証拠が手に入りやすいという側面もありますが、言葉で暴力を振るわれるモラハラに関しては、第三者に証明するのが困難です。なぜなら当事者がどれだけモラハラに苦しんでいても、家庭内の実態は周囲には伝わりにくいからです。

また一番厄介なのは、モラハラ夫は二面性を持っていることが多いことです。離婚調停を行ったとしても、残念ながら調停委員がモラハラ夫にうまく言いくるめられてしまい、「離婚ではなく関係修復に努めてはどうか」などと促されることもあるようです。

弁護士に相談した場合でも、モラハラの証拠がない場合、良い方向にもっていくことが難しいと判断されてしまう可能性もあります。

第三者に被害状況を理解してもらう

確実に離婚を成立させるためには、第三者に被害状況をきちんと理解してもらうために証拠が大切なのです。

基本的には証拠はいくつあっても多いに越したことはありません。もちろん有力な証拠が1つそれに付随するものがいくつかあるといいと言われることが多いのですが、モラハラは相手を支配し精神的に追い込むものなので、有力な証拠を1つというよりもモラハラの実態を証明するための証拠をいくつも集める必要があるようです。

・診断書や通院履歴

例えば、モラハラによって精神的にも身体的にも体調不良に陥り、医師の診察やカウンセリングを受けているのであれば、診断書を書いてもらったり通院履歴を残してもらいましょう。

・日時とともに言われたことされたことを日記に残す

日記に日時とともに言われたこと、されたこと、自分がそのときに思ったことなど、夫から受けたモラハラについて細かく記録するのも有効です。壁に穴があいたり、なにか物が壊されたのであればその状態を撮影しておくことも証拠のひとつになります。

出来たら、時系列でまとまっているとわかりやすいですね。

・音声記録、動画を残しておく

スマホのアプリなど、ボイスレコーダーで音声記録を残すのも証拠となるでしょう。ただしモラハラ夫はこのようなことに敏感です。音声記録を残すときは、モラハラ夫にバレないように慎重に行ってください。

いつ暴言を吐かれるかわからない場合は、ドライブレコーダーのように常に録音、録画できるように普段から準備しておくといいでしょう。

・モラハラのようなLINEやメールをもらっていたら保護して残しておく。

音声よりも書面証拠となるメールの方が裁判官も証拠として採用しやすい傾向にあるようです。

もし自分がモラハラを受けているのか、わからない部分があるのであれば、新聞やネット記事などに載っているモラハラが原因の離婚事例などを自身の被害内容と照らし合わせてみてもいいでしょう。そこからどのように証拠を掴んでいくのか、考えるためのきっかけにもなるかと思います。

これらの証拠をもち、弁護士事務所へ相談に行ってみましょう。

たとえモラハラ夫との話し合いで離婚が成立する協議離婚になったとしても、口約束であれば、後からそんなことは言っていないと言われてしまう可能性があります。

離婚は「配偶者と別れて別々に暮らすだけ」という単純なものではありません。

慰謝料・財産分与・養育費・子どもとの面会など、決めておかなければならない重要事項がたくさんあります。

きちんと公的な文書にしておくことも検討しましょう。公正証書か調停調書が該当すると思います。

公的文書にしておくことで、養育費がもし支払われなかったときに給与の差し押さえなどが可能になります。

公的な文書は、弁護士に相談しなくてもできるものではありますが、早い段階から弁護士に頼んでおくと精神的負担も少なくスムーズに離婚に進めるでしょう。

また、もし別居をするにも弁護士、もしくは公的な機関に相談した方が安心でしょう。

被害者からすると別居は身を守るための手段だとしても、モラハラ夫から「妻が勝手に家を飛び出した」と言われかねません。

その場合、同居義務違反という法律違反と捉えられてしまう可能性があります。

モラハラで精神を病んでいる状況の場合、このような証拠集めから公正証書の作成までも疲れてしまうと思います。早い段階で新しい人生を歩めるようにプロの力を借りてもよいでしょう。

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