離婚するかどうか悩み続けてしまう理由7つ

私が、弁護士として離婚のご相談を受けていると、完全に離婚を決意した上で相談に来る方もいますが、離婚をしようかどうか迷っているという方も多くいます。
  
離婚するかどうか迷っているという相談者さんのお話を聞いていると、決断することが難しい理由は、主に、7つあります。

1つ目は、情報不足です。
「離婚したら子どもの親権をとれないのではないか?」、「経済的にやっていけないのではないか?」といった不安について、情報や判断材料がない状態で、決断ができない状況です。

2つ目は、考える気力がなくなっていることです。
長期間、DVやモラハラの被害にあっている状況を耐えている方に多いのですが、考える気力を失ってしまい、決めることができないことがあります。

3つ目は、「配偶者が変わってくれれば良いのに・・・」と考えてしまうことです。
配偶者が、婚姻生活を継続できるように変わってくれるのではないかとどこかで期待してしまい、決断できないことがあります。

4つ目は、子どもにとって何がベストかわからないことです。
子どもから両親と一緒に生活できる環境を奪ってしまって良いのか、夫婦仲が良くなくても経済的に恵まれている方が良いのではないか・・・と悩んでしまいます。離婚による環境の変化は大きいため、子どもへの影響を懸念して、決断ができない方がとても多いです。

5つ目は、自信がないことです。
離婚をすると、今まで一つの家庭を支えてきた収入で2つの家庭を支えることになります。そのため、養育費を支払う側にとっても、もらう側にとっても、生活はこれまでより苦しくなることが多いです。
そのような状況を見据えて、自分がこれからしっかりと稼いでいけるのか、子どもたちとの時間と仕事を両立できるのかといったことに不安を感じ、やっていける自信が持てないということがあります。

6つ目は、世間体や周りの意見が気になることです。
離婚をすることで周りから偏見を持たれることを心配したり、自身が離婚に対して悪い印象を持っていたり、親族から離婚を反対されていたりして、決断できないことがあります。

7つ目は、何を基準に考えたら良いのかわからないことです。
いろいろなことを考えているうちに、自分がどうしたいのかわからなくなってしまい、決めることができないことがあります。

以上の7つが、離婚をするかどうかで悩む理由として多いように思います。
あなたは、どれかに当てはまっていましたか?何個当てはまっていましたか?

1つ目の情報不足に関しては、正確で自分に合った情報を取得することで、比較的、すぐに解決ができます。
  
2つ目の考える気力がなくなっているというのは、非常に難しい状況です。なぜなら、自分でどうにかできるという状況ではなくなっているからです。実際に、こういう方の場合、本人ではなく、親族や事情を把握した関係者が、代わりに相談にくることが多いです。周りが協力して別居等で環境を変え、冷静に考えることができる状況を作る方法が考えられます。
 
離婚するかどうかについて長期に渡って悩み続け、精神的に負担を感じている方は、その他の3つ目から7つ目が原因で決断ができない方が多いように思います。
3つ目から7つ目の原因を解決する方法は、実はシンプルです。簡潔に言うと、「自分と子どもがどうすれば幸せになれるのか考え、決めた方法で幸せになれるように頑張っていく」しかありません。それができたら苦労しないよ・・・という話なのですが・・・
精神的につらくなってしまっている方は、カウンセリングを受けたり、心療内科に行ってみたりして、深刻な状態にならないようにしてくださいね。

夫婦関係を改善する方向で頑張ってみようかなという方に向けて、夫婦カウンセラーさんと、インスタグラムで情報発信をしていますので、もしよかったら覗いてみてください。

離婚解説書TOP

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

YouTube配信中
元気が出る離婚弁護士 森上未紗のチャンネル 離婚の知識や解決事例など配信中!